| 美濃和紙 |
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1300年の伝統に生きる美濃和紙 「水が命」と言われる和紙づくり。 清流長良川と板取川で育まれる美濃和紙は、正倉院に保存されて資料に使われるほど良質で、 国の無形文化財に指定されています。 繊細でいて強靭、歴史的な存在感あふれる風合い、作り手の息吹を感じる温かさ。一枚一枚を丹念に作り上げるからこそ生まれる味わい深い世界を、垣間見させてくれる美濃和紙。
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| 歴 史 |
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美濃和紙の起源は明らかではありませんが、少なくとも奈良朝時代までにさかのぼる事ができます。奈良朝時代は、仏教の興隆、普及によって、写経(お経を写すこと(般若心経))が盛んになりました。その写経用の紙は、都である奈良で特に需要が高まり、各地から経紙が運び込まれました。正倉院文書の中に、美濃経紙が記されていて、美濃はその量がもっとも多くありました。宝亀5年(774年)の資料には紙を製造し、年貢として都へ差し出す国が14カ国あり、この中にも美濃の名がありました。美濃の国では、紙の原料となる楮(こうぞ)が良質で、多く取れたものと考えられます。毎日新聞社「手漉和紙大鑑」によると、大宝2年(702年)「美濃、筑前、豊前3国の戸籍簿断簡(正倉院文書中に現存)であり、いずれもそれぞれの国府で、所属の製紙工に漉かせたものである。」とあります。これら史実から美濃和紙は1300年以上の歴史を有するものと考えられます。 平安時代になると製紙業はいっそう発達し、美濃は紙の原料である楮(こうぞ)を600斤(約360kg)年貢を差し出しています。これは他の産地をはるかに引き離した量です。紙の原料は、京都へ送られ、官営の紙屋紙として漉かれました。また、美濃の国にも官営の製紙場が設けられたので、紙の原料はすべてが京都に運ばれたというこではないようです。美濃の国の製紙場は、紙屋と呼ばれ、岐阜県不破郡垂井町か大垣市荒尾町にあったと考えられています。 美濃市(旧武儀郡美濃町、洲原村、下牧村、大矢田村、藍見村、中有知村)における製紙の始祖は、明らかになっていませんが、岐阜県手漉紙沿革史によると、太田縫殿助が承安3年(1173年)(毎日和紙年鑑では建久年間1190年)に武儀郡牧谷上野村に住み製紙業を始めたとあり、羽場蔵人秀治が弘仁5年(814年)牧谷にきて御手洗(美濃市御手洗)において紙を漉いたでは、承安3年(1173年)か(1190年)に始めた太田氏か、(814年)に羽場氏が始めたと言われています。 美濃紙がもっとも多く京都に進出したのは応仁、文明(1486〜)の頃で、美濃守土岐氏の全盛期であり、守護代斉藤氏もまた繁栄を誇っていた時代であったので、両家は国力増進のため、産業開発に努めたので商工業が大いに発達すると同じくして、美濃製紙業も急速な発達を遂げたものと考えられます。美濃紙の中心は、現在の美濃市及び周辺の地域で、市内大矢田に紙市がありました。応仁3年大矢田紙商人は、京都にある領主の宝慈院に対し毎月6回紙荷の年貢を納入しており、この頃すでに六斉市であったことが分かる。当時他地方では、三斉市であったことから、大矢田紙市が大いに興隆していたことがうかがえます。 美濃和紙は、江戸時代になっても受け継がれましたが、紙漉き業はみだりに免許されませんでした。(紙船役といって紙抄槽に対して納める税金も、休み株が生じても、その村で役銀を納めて権利を保持してきました。) 明治維新により制限がなくなり、急に製紙業が激増しました。明治初年における美濃和紙の生産数量は、「美濃紙29萬束、23萬2千円」とあり、現美濃市の地域が紙生産の中心地であったことが分かります。 その後の経済不況、濃尾震災(明治24年)、太平洋戦争による物資、労働力不足等が美濃和紙生産に大きく影響しました。 紙需要の飛躍的増大にともなう機械抄の導入、機械抄紙との競合は大正時代からの更には戦後に石油化学製品(天幕用紙⇒ポリシート)の進出は大正末期から紙業界の大きな課題でした。業者多数を有し問屋支配型であった美濃紙産地は、大量消費が期待できる日用品素材を中心に生産しているため、機械抄との競合、更には戦後における石油化学製品(天幕用紙→ポリシート)の進出などの影響を受け、転廃業あるいは自ら機械抄への進出などにより、昭和30年代には1200戸あった生産者数が、昭和40年には500戸に激減し、その後減少を続け昭和50年には100戸、昭和60年には40戸となりました。手漉き和紙の振興をはかるため、昭和58年に美濃手漉き和紙協同組合を設立し、伝統技術に新しい改良を加え、その技法を後世に残すよう努力を続けています。昭和60年5月22日には、通産大臣から伝統工芸品に指定されました。
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| 作り方 |
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美濃紙(本美濃紙)の作り方 @楮(こうぞ)の木の皮をむいて、白い皮だけにします。 A皮を川の中にずっとつけて、白くさらします。(川ざらし) B皮を大きな釜に入れ、やわらかくなるまで煮ます。 C皮に残っているごみを手で取り除きます。(ちり取り) D石の盤の上で、叩いて細かくほぐします。 E楮(こうぞ)と水と粘りけを出すために黄蜀葵(とろろあおい)をまぜあわせて、簀桁(すけた)ですきあげます。かみすき Fすきあげた紙を順番に積み重ね、その上から圧力をかけて水を搾り出します。 G紙を板にはり、太陽の光で乾燥させます。 H紙を光で透かしてみて、厚さや色の違いで紙を分類します。 I用途に合ったサイズに包丁で切って、最後に包装して完成です。 |